島めぐみの俳句絵日記

島めぐみの自作の俳句と絵です。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ほとばしる水光らせてキャベツ切る

夏は水仕事が苦になりません。トマト・キュウリ・茄子といった夏野菜は、たっぷりの水の中でじゃぶじゃぶ楽しそうです。キャベツもざくざく切って冷水で絞めてお酢の効いたドレッシングで和えるとご馳走です。夏野菜はどれも美味しくて大好きですが、切れ味…

十薬にまもられし石ひとつ在り

余呉湖に天女が羽衣をかけたという伝説があります。けれど、そんな伝説にも古戦場にも目もくれず、この湖を歩いて一周してみようと思い立ったのです。出発点の対岸辺りに来た時、急に辺りがひんやりしてきました。見ると、結界がつくられていて中には注連縄…

青嵐婆娑羅の愛でし台子かな

風の爽やかな5月の句会(この句も何年か前のもの)は吟行でした。場所は、柏原の徳源院。京極家の菩提寺として隆盛を誇っていた面影があちらこちらに見られます。京極家と言えば、お市の方の次女のお初と結婚した高次は聞いたことがありましたが、歴史的には…

緑吹く風さわさわと桜の実

私の大好きな桜子(猫)が天国に旅立ってしまいました。桜の実が赤く色づく頃、初夏の風の気持ちいい朝、ぐったりして、私の膝の上でだんだん冷たくなりました。この初夏の爽やかな風は、桜子からのプレゼントのように思います。世界で一番素敵な猫でした。

ちひろの絵切手になりて五月来る

飼っていた猫が急死してしまった時の事です。あまりのショックで、茫然としていたのですが・・・出さなければならない封書があって、ポストに投函しようとしたところ、切手が貼ってないのに気づき、「どこまでぼんやりしているのか・・・」とぼやきながら切…