島めぐみの俳句絵日記

島めぐみの自作の俳句と絵です。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

国分寺跡やしずかに稲の花

美濃国分寺跡は大垣市の西のはずれ、垂井町との境に近いところにあります。近くには南宮大社もあり、古代には要の地だったようです。時代と共に、建物が朽ち、果ては水田として利用されるにまで至りました。最近になって、水田の中に遺跡らしいものが発見さ…

湧水に当番の札さはやかに

垂井町の史跡巡りに行きました。地名の由来になった井戸など見て回ったのですが、一番印象的だったのが、今でも地域の人たちの生活に欠かせない湧水でした。徒歩でしか入れない路地のあちこちに湧水が流れていたのです。それが、本当にきれいに掃除されてい…

赤のまま島の老婆の愛想よき

何年も前のことです。中学時代の同級生総勢7名でお泊り女子会をしました。朝早くから海辺で貝や流木を拾って散歩したり、懐かしの歌を歌ったり、しばし歳を忘れて過していました。船が出るまで時間があったので、ぷらぷらしていたら、にこにこと話しかけて…

秋天に飛行機雲の一直線

「8月の終りのまだまだ暑い朝、洗濯物を干していたら空にくっきりと飛行機雲が。地上は夏の暑さでも上空はすでに秋。空の色も秋の色でした。気持ちの良い朝でした。」と、この句を詠んだ時の日記には書いてあります。けれど、今年はまだまだこんな青空には会…

水切りの少年少女休暇果つ 昔、まだ学生だった頃、講義を抜け出して川で石を投げ水切りをしていたことがあります。なんだか物寂しいような気持ちがしたものです。なぜか、なんとなく、ですが・・・楽しいというより、なんとなく寂しいような。長い夏休みが終…